この記事は鍼灸治療の様々な研究の中での不妊治療についての新聞記事です。
治療を続けても子宝に恵まれない不妊症の女性に、鍼灸治療を行うことで妊娠率を飛躍的に向上させたとの結果です。
記事の内容を見ると着床の為の子宮内膜の改善が注目されます。
患者さんに治療を半年以上続けたところ、57人中31人の子宮内膜が厚さ6㎜以上などの一定基準に改善し、そのうち14人が冷凍保存した自分の胚を移植して妊娠することが出来たとのことです。
つまり、鍼灸治療で子宮内膜が改善しその結果体外受精での成功を示すものです。
2001年12月28日中日新聞より
この記事はドイツと中国の研究チームが「体外受精の患者さんに鍼灸治療をすることで身体がリラックスして妊娠率が大幅に向上する」という結果をまとめた記事です。
米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは体外受精をうける女性160人を2つグループに分け、一方に体外受精を行う前段階で一定期間鍼灸治療を受けさせて、受精卵を子宮に戻した後にも一定期間鍼灸治療を実施しました。
そしてもう一方のグループには鍼灸治療をせず通常の体外受精を行いました。
その結果、鍼灸治療グループの妊娠率が42.5%に上がり通常治療の26.3%を大幅に上回りました。
通常、体外受精の妊娠率は30%程度とされ、繰り返し体外受精の治療を受けるカップルの精神的且つ金銭的な負担が課題になっています。
同学会のサンドラ・カーソン次期会長は「鍼灸治療によって妊娠率が向上する詳しい理由は分からないが、確実に検証されれば、体外受精における妊娠率向上に役立つ手法になる可能性がある」と注目しています。
2002年4月30日 夕刊 読売新聞より
当院では不妊治療とは言わず、あえて「不妊症治療」と言っています。病院が行なっている「他動的に妊娠(受精まで)を成立させる人工授精や体外受精」などのいわゆる不妊治療とは少し意味が異なる為です。
タイミング法や人工授精、体外受精など何度試みても妊娠できないのはそういう身体や体質になってしまっているからと考えます。
つまり「妊娠出来にくい病=不妊症」です。
そこで鍼灸治療によって「妊娠出来る身体や体質」へ治療していき、不妊症を改善していくのが「不妊症治療」であり、当院においては専門的なはり治療とお灸治療を用いて、妊娠しやすい身体や体質を目指す治療を行っております。
当院の「不妊症治療」と病院が行う不妊治療とは視点が異なるということをまずはご認識ください。
女性が妊娠するには身体の力が必要です。
若い時は体力もあり妊娠する力も十分に持っていますし、少しくらい無理をしても自分で回復する力、つまり自然治癒力も充分にあります。
しかし、残念ながら誰でも年齢とともに少しずつその自然治癒力は低下していく傾向にあります。
ここに仕事や人間関係によるストレスまた生活環境の変化などが加わることで、さらに自然治癒力は低下し「ホルモンバランスの不調」、「自律神経の乱れ」、「体質の変調」などが発生し子宮や卵巣などの生殖機能の衰えが生じていくのです。
はり灸治療では年齢と共に生じるこのような根本的な不調を改善し、一歩づつ身体を正常な状態に戻す働きがあります。
★当院の不妊症治療の特徴
➀繊細な鍼灸治療
当院の治療は繊細なはりで大変浅く刺す治療です。身体にも負担が少なく誰でも受けれる治療です。
重要な経絡とツボに治療することで妊娠力を高めていきます。
➁リラックス効果
優しい治療なのでリラックスして治療を受けていただけます。
リラックスする時間をつくることで自律神経も安定してくるので、週に1回でも2回でもそういった時間を作ることが大切であり、妊娠率アップにもつながります。
➂陰陽のバランスの崩れを整える
陰気は下がりやすく、陽気は上がりやすいと言われます。
陰気が下がりすぎると下半身は冷え、陽気が上がりすぎると顔や頭がのぼせやすくなります。
治療によってこの陰陽のバランスの崩れを整えていきます。
➃気血の循環の乱れを整える
「気」とは体内や自然界に存在します。「天気がいい」と言うと太陽からのエネルギーを言い、「気力がある」と言えば人のエネルギーを言います。
このように「気」とは自然界や生命のエネルギーを意味します。
「血」は血液と同じで体内を流れて栄養分を身体の隅々まで運んでいます。「気」と「血」はお互いに補い合っているので一方が乱れるともう一方にも影響します。
「気血」の循環が乱れると身体は不調を生じますので、この乱れを治療で整えていくことが大切です。
➄五臓の働きの低下を整える
特に女性は肝、脾、腎のいずれかが低下して不妊症となっていることが多いです。
肝は妊娠するために必要な「血」を管理しています。
脾は身体に必要な「気血」を生成しています。
腎は下腹部を管理し生殖機能を統括しています。
これらの臓の働きを治療で整えていくことで体内環境を作り妊娠力を高めていきます。
★当院の鍼灸治療の効果について
当院の不妊症における鍼灸治療は次のような効果を目的として治療しています。
•ストレス、冷え性、疲れなどによるホルモンバランスや自律神経の崩れを正常に戻すことでの自然妊娠による妊娠率の向上。
•骨盤内への血流を増やし子宮内膜の環境を改善することでの着床率の向上。
•卵巣への血流が改善されることでの卵や胚の質の向上。
•不妊症を改善し、その上で人工授精や体外受精などの不妊治療での成功率の向上。
★不妊症治療をお考えの方へ
当院では今まで多くの不妊症の患者さんが妊娠されています。
自然妊娠で妊娠された方、人工授精や体外受精で成功された方、さまざまです。
妊娠したいという「希望」がどれだけ強くても赤ちゃんは出来ません。
そこに不妊症を治そうという強い「意志」を持って、真剣に治療に向き合い「頑張る患者さん」は確実に妊娠していっています。
不妊症を治す為の治療は、週に最低2回以上、ある一定の期間必要となります。これは「治療効果の連続性」といって、不妊症治療を間断なく積み重ねることによって、治療効果を蓄積させ、確実に妊娠力を高めていく有効な方法ですので、頑張れば必ず結果は付いてきます。
上述は、不妊症を改善し妊娠出来る身体や体質に変え妊娠率を高めていく為には重要且つ不可欠なことですので、この点をどうぞご理解ください。
当院は真剣に治療に向き合う患者さんと一緒に頑張っていきたいと思っておりますので、そういう患者さんを優先的に受け入れております。
治療を適当に考えている方や真剣度合いの低い方は申し訳ございませんがご遠慮下さい。
このページをしっかり読んで、
その上で「妊娠を目指し治療を頑張りたい」と言う方のみご連絡お願い致します。
お電話やメールの際には、
「不妊症のページを読んだ」と必ずお伝え下さい。
初診時に「不妊症に対しての鍼灸治療」や「子宮内膜周期に適した不妊症治療スケジュール」「治療効果の連続性」などをきちんとご説明致します。